なんだか、体も心も、フワフワと宙に浮いているような感覚がした。



あれ? 私、寝ているの?

そう思って目を覚まそうとしたけど、体が気だるくて、まぶたが開かない。



背中と心が、ポカポカと温かい。

陽だまりの中に居るみたい。



なんだか心地よくて、もうちょっとまどろんでいたい。



誰かが私の頭を、優しく撫でた。



「風花……俺はここに居るから、安心してゆっくりお休み」



ああ、傍に居てくれるんだ……。

私は無意識のうちに、頷いていた。



そして、まるでその言葉は子守唄のように私を安心させ、私はいつの間にか再び深い眠りについていた。



   ☆   ☆   ☆