「お母さん……私、怖いの」
「怖い?」
「私が誰かを好きになったら……『あの人』みたいになっちゃうんじゃないか、って……大切な人を傷付けても、その人を独占したくなっちゃうんじゃないか、って」
「風花」
「だから、『誰の事も好きにならない』って思っていたのに……どうしよう……純一郎さんの事が好き、って気が付いてしまったの……怖いよ、もし『あの人』のように純一郎さんを束縛したくなったら」
私の体に流れている『あの人』と同じ血を、全部抜いて交換してしまいたい。
分かっている。
そうしたって、『あの人』との関係が消える訳じゃない。
「やっぱり、私……誰かを好きになっちゃ、ダメなんだよ。それが唯一、『あの人』みたいに狂ってしまわない方法なんだよ……」
背中に押された烙印を思い出した。
子供の時に1度だけ、鏡に写して見てみた事がある。
7つ……まるで北斗七星のような形で付けられた跡は……直視できない程、醜かった。
誰にも見せたくない、と思った。
だから、気を付けていたのに……体育の授業の時、隠れて着替えていたのをクラスメートに見付かって、『気持ち悪い』『移るから近付くな』『汚い』って避けられるようになった。
その後、祖父母に引き取られて転校したから、新しい学校では同じ事が無いように気を付けて、いつも笑って明るく元気な優等生の『望月風花』と言う人格を作り上げていった。
「怖い?」
「私が誰かを好きになったら……『あの人』みたいになっちゃうんじゃないか、って……大切な人を傷付けても、その人を独占したくなっちゃうんじゃないか、って」
「風花」
「だから、『誰の事も好きにならない』って思っていたのに……どうしよう……純一郎さんの事が好き、って気が付いてしまったの……怖いよ、もし『あの人』のように純一郎さんを束縛したくなったら」
私の体に流れている『あの人』と同じ血を、全部抜いて交換してしまいたい。
分かっている。
そうしたって、『あの人』との関係が消える訳じゃない。
「やっぱり、私……誰かを好きになっちゃ、ダメなんだよ。それが唯一、『あの人』みたいに狂ってしまわない方法なんだよ……」
背中に押された烙印を思い出した。
子供の時に1度だけ、鏡に写して見てみた事がある。
7つ……まるで北斗七星のような形で付けられた跡は……直視できない程、醜かった。
誰にも見せたくない、と思った。
だから、気を付けていたのに……体育の授業の時、隠れて着替えていたのをクラスメートに見付かって、『気持ち悪い』『移るから近付くな』『汚い』って避けられるようになった。
その後、祖父母に引き取られて転校したから、新しい学校では同じ事が無いように気を付けて、いつも笑って明るく元気な優等生の『望月風花』と言う人格を作り上げていった。

