「その古い天文台は、『あの人』と母の思い出の場所だったみたいで、『あの人』は母にヒントだけ与えて、私の居場所を探し出させようとしたみたいなんです。
そして、母が1週間後に見つけ出してくれました」
母と再会出来たその瞬間は、恐怖から解放されて安堵した。
でも。
「母が『あの人』に言ったんです……
『2人だけで話がしたいから、風花は帰していいでしょ? そうじゃないと、もうあなたとは2度と話せません』
……それで、私は解放されました。その場所からの帰り道は知っていたので、母から1人で帰るように言われ……
別れ際に、抱き締められて『愛してるよ、風花』って言われて……
それが私の聞いた、母の最後の言葉になったんです」
今、抱き締めてくれている純一郎さんの温もりと、あの時感じた母の温もりがダブった気がした。
あの言葉は、母の覚悟から出た言葉だったの?
この疑問だけは、きっと誰も解決出来ない。
「その後、母が運転して『あの人』と一緒に違う場所に移動している途中……交通事故で2人共、亡くなりました」
私は無意識に、下唇をキュッと噛んだ。
「スピードの出し過ぎでカーブを曲がり切れずに、壁にぶつかって……。
現場には、ブレーキの跡が無かったから……無理心中じゃないか、って話もあって……事故なのか、自殺なのか、分からないんです」
お母さんが居ない今……確かめる事が、出来ない。
ねぇ、お母さん。
私の為に、『あの人』と一緒に死んじゃったの?
そして、母が1週間後に見つけ出してくれました」
母と再会出来たその瞬間は、恐怖から解放されて安堵した。
でも。
「母が『あの人』に言ったんです……
『2人だけで話がしたいから、風花は帰していいでしょ? そうじゃないと、もうあなたとは2度と話せません』
……それで、私は解放されました。その場所からの帰り道は知っていたので、母から1人で帰るように言われ……
別れ際に、抱き締められて『愛してるよ、風花』って言われて……
それが私の聞いた、母の最後の言葉になったんです」
今、抱き締めてくれている純一郎さんの温もりと、あの時感じた母の温もりがダブった気がした。
あの言葉は、母の覚悟から出た言葉だったの?
この疑問だけは、きっと誰も解決出来ない。
「その後、母が運転して『あの人』と一緒に違う場所に移動している途中……交通事故で2人共、亡くなりました」
私は無意識に、下唇をキュッと噛んだ。
「スピードの出し過ぎでカーブを曲がり切れずに、壁にぶつかって……。
現場には、ブレーキの跡が無かったから……無理心中じゃないか、って話もあって……事故なのか、自殺なのか、分からないんです」
お母さんが居ない今……確かめる事が、出来ない。
ねぇ、お母さん。
私の為に、『あの人』と一緒に死んじゃったの?

