あたしの恋



かずきはなんの
躊躇いもなく優夜の席へ。


入口であたしは
立ち尽くしていた。


「どうしたの?」


あたしに気付いた優夜が
背中をぽんと叩く。


「あ‥べつに‥」


なにも言えなくて
あたしは席についた。