学校に着いたのは 遅刻ギリギリの時間だった。 体育館の横を通ると 朝練を終えた部員が ちらほらでてくる。 「さや‥?」 あたしを呼んだのは まなみだった。 「心配したよ‥」 あたしの頭を撫でて ぎゅっと抱き締めた。