~遠い昔語りの唄よ。

『女神よ。私はあなたのために戦いたかった。あなたのために死にたかった。それで人の身には本望だった』


 心に、そう、思いながら、彼はまた地上を狙う神々と闘うため、とうに地上を去った男神と最愛の女神とに祈りを捧げると、戦の準備をするのでした。

    了