裏路地みたいなところに ひっそりと隠れている人影を見つける。 あたしはそこへ走って行き、 その背中に包丁を突き立てる。 「ぐあ、?!」 その背中はビクンと跳ね、 悲鳴を上げる。 なんだ、 ホームレスか。 期待が外れて、 がっかりする。 でも、 包丁で人を刺す快感に体が震える。 きっと、 あの害虫をこの包丁で突き刺したら、 もっと気持ちがいいんだろう。 あたしはまた走り出した。