電話を切ってから、 俺は教室へと走った。 あれなら役に立つかもしれない。 待っててくれ、 慶吾、真唯、咲柚。 いま、いくから。 鞄の中に ずっとしまいっ放しにいていた それを握りしめて俺はまた走り出した。