「とにかく早く逃げろ。 特に、咲柚に。」 『なんでだ?』 「あいつは、 咲柚の体を乗っ取ろうとしてる。」 『はあ?何で?』 「さっき、やる前に、 あいつが言った鬼ごっこの由来を 思い出せばわかるさ。」 慶悟は考えるように沈黙してから言った。 『分かった。』 そうして電話は切れた。