そしてその言葉を最後に
彼女はカウントダウンを始める。

「いーち、」

俺は確信する。

「にーい、」

だから怖かった。

「さーん、」

彼女は、

「よーん、」

卒業式の日に死んだ、

「ごーお、」

いや、

「ろーく、」

殺された少女。

「なーな、」

一之瀬、<イチノセ>

「はーち、」

黒百合<コユリ>

「きゅーう、」