彼女が死んだと聞いてから
一体何年がたったのだろうか。

とふと思って、
まだ2年しか経っていないことに
気がつく。

今高校2年の俺は、
特に中学生の時と変わりなく
平凡に暮らしていた。

あ、でも、
ひとつだけ、
進歩をした。

念願の、
彼女ができたのだ。

社交的で優しい彼女。

絵に描いたような、
理想の彼女。

告られた当初は
驚きすぎてテンパってしまった。

でも、今では
俺の彼女、咲柚〈サユ〉と
ずっと一緒にいても、
全くテンパらなくなった。

むしろこれが
今の俺の日常と化していた。