「それは俺の役目じゃないからなぁ…」
ハルキは苦笑する。
俺は意味も分からず、その顔をじっと見た。
「…どうして? 俺達、今まで二人でさやかを支えてきたじゃん」
六月の日差しは、じりじりと暑い。
歩く俺達の横を、自転車がしゃーっと音を立てて追い越していく。
ハルキは前を見据えて。
「…守ってやりたい奴がいるんだよ」
今まで見たこともないような顔をした。
「…さやかよりも?」
「そうだな」
「でも、じゃあ…」
お前のことを好きなさやかは、どうするんだ?
(聞けない)
(聞けるわけがない)
…そう言えば、初めてこいつと恋愛の話をしたな。
ハルキは苦笑する。
俺は意味も分からず、その顔をじっと見た。
「…どうして? 俺達、今まで二人でさやかを支えてきたじゃん」
六月の日差しは、じりじりと暑い。
歩く俺達の横を、自転車がしゃーっと音を立てて追い越していく。
ハルキは前を見据えて。
「…守ってやりたい奴がいるんだよ」
今まで見たこともないような顔をした。
「…さやかよりも?」
「そうだな」
「でも、じゃあ…」
お前のことを好きなさやかは、どうするんだ?
(聞けない)
(聞けるわけがない)
…そう言えば、初めてこいつと恋愛の話をしたな。

