六月の光が海に反射する。

俺達が受験生になって、二ヶ月がたった。



「さやかは大学どうするの? K大に決めたの?」

さやかと向かい合わせに座った千鶴が、ふと顔を上げて聞いた。



さやかは俺の幼馴染だ。

小学校から今までずっとお隣さん、ずっと同じ学校。

同じく幼馴染のハルキと三人、今でもお互いの家を行き来するくらい仲が良い。

小さい頃から俺とハルキにくっついて回って、妹みたいに可愛いヤツなんだ。