コウちゃんの綺麗な顔に近づいていく。


ふいに、悟先輩の言葉を思い出した。


「寝込みを襲ったらダメだよ?」


……こういうことかぁ。


でも、ごめんなさい。


窓花は我慢ができませんでした。


どうせ……


コウちゃんは初めてなわけじゃないんだし、減るもんじゃないし?



男の子と女の子じゃ、重みは違うよね?


1回くらい、いいよね……?



胸にくすぶる罪悪感を、
自分を無理やり正当化することで消し去ろうとした。



うん、大丈夫。




自分を奮い立たせて、


そのまま……




「……き」



……え?


あと数センチ。


息がかかるくらいまで近づいたとき、

聞こえたのは……


ホントに小さな…消え入りそうな声。



だけど……