「誰? お願いやめて……」 誰かわからないその手が怖かった。 「……俺だよ……」 「清水君?」 「あぁ……」 「利香なら職員室に…」 「神崎好きなんだ!!」 わたしの言葉は清水君の声が打ち消して、目の前が明るくなったと同時にわたしの体は後ろから強く抱きしめられた。 「なに……馬鹿な事言ってるの!! 冗談やめてよ……」 冗談であってほしいと願った。 パッと離れた腕に振りかえって… 冗談きつい!!って笑って言ううもりだった……