インタビューは、事務所が用意した一室で行われた。
クソまじめなSAKU。
チャラ男のTAKU。
そして一番年下なくせに生意気な俺AKIRA。
yurakuが結成されて俺の生活は180度変わってしまった。
毎日があっと言う間に終わっていく。
1日が24時間って誰が決めたんだ。
時間がもっとほしい。
全然足りないや……
記者に聞かれた質問。
俺達yurakuの情報はけっこうシークレットだったりする。
もちろん本名も……
有名になってからは完全にシークレットってわけにはいかないんだけどな。
身近な人間にはバレバレだもんな。
「今回、yurakuのグループ名の由来をお話しいただけるとか。」
興味深々で聞いてくる。
そんなに真剣に興味深々に聞かれても困るんだよな。
まぁ……答えるのにも…ちょっと……。
俺はメンバー達と目を合わせると笑ってみせた。


