「あの~。立候補がなければわたしからひとり推薦させていただいていいかしら。」 地味子を横目で確認して手を上げた。 「立候補は……いないようですね……」 教室をグルッと見渡し、クラス委員が立候補がいないのを確かめる。 席を立つ俺は地味子と目があった。 ボ~っとした顔で俺を見てるけど…… 他人事のようにしてるけど…… 俺が今から推薦する名前は地味子お前だよ!! そんなことを考えながら俺は地味子の名前を口にした。