「遅くなってごめんなさい…ハァ…ハァ…」 俺の左側の方から聞こえてくる地味子の声は息が切れていて、苦しそう…… 「そんなに急がなくても……そんなにお腹空いてたの?? 」 「ちがっぅ!! 真中さん待たせてたから///」 いちいちおもしれ――― 反応してくれるよな。 今だって顔真っ赤にして首を左右に振っている。 普通、そういう顔は男の前でするもんなんだよ。 まぁ俺は男だけどな……。 こいつにとっては、女なんだよな。