あぁ… 面倒くせッ!! 事務所が用意してくれたマンションにも帰れず、実家はすぐ裏なのに自分の家にも帰れない。 そんでもってこそこそと帰ってこないといけないこの状況。 「あぁ面倒くせー!!」 俺は寮の玄関を目の前にしながら庭を突っ切る。 あいつ、窓の鍵ちゃんと開けてくれてるだろうな?? 開いてなかったらアウトだな… 明日母さんに言って門限どうにかしてもらおう。 こんなんじゃ身がもたないよ。