「AKIRAさんを応援してくれてるファンのみなさんより彼女ひとりを選ぶって事でいいんですよね??」
「どう思われても仕方ないです… 一度は彼女の事諦めようともしました… でも、大切な人ひとり守れない俺がファンに想ってもらう資格はないと… 勝手な事言ってるのもわかっています… それでも俺は大切なひとりの人を泣かせない事から始めたいんです。俺のこと見ててくれているファンのみんななら正直な俺の気持ち分かってくれると信じています 」
「お時間になりました。質問を終わらせてもらいます」
助け舟だな……
「本当に申し訳ありませんでした。」
頭を下げたままの俺は、カメラの前から姿を消した。
あぁ~。
問題はこれからだよな。
社長怒ってるよな……
マジ帰りたくねェや……


