「AKIRAさん、AKIRAさんは仕事より彼女を選んだって事でいいんですよね??」 「はい。」 「それは、事務所も承諾済みということですか??」 「いえ……あくまで僕ひとりの意見です。」 「AKIRAさんの我がままってことですよね。引退覚悟ってことですか??」 「それは……覚悟は出来ています。」 重さんの表情は寂しくて…… 勝手な事をした俺を怒っている様子でもない。 目が合った重さんはフッと笑った。