晶羅に言われて、あの後伸樹に電話した。


 「明日帰るから……」

たったそのひと言を言うのにわたしは震えた。


肩を抱きかかえてくれている晶羅もきっとわかっていただろう。

電話を切ったわたしに晶羅が

 「よく頑張ったね」


って頭を撫でてくれた。