『そんな事言うなら、教えるのやめようかな~』
「なっ何??」
『俺の机の一番上の引き出し開けてみて。』
「引き出し……待ってよ。」
『そこに箱あるでしょ。開けてみて…』
「うん。……これ……」
『一応ね。クリスマスプレゼント。ちゃんとしたのは心愛とふたりで買いに行きたくて…俺女の子が何プレゼントしたら喜ぶのかわからなくて……』
「これってマンションの??」
『合い鍵だよ~。今から準備してマンションで待ってってよ…俺帰るから』
「えっ?? 」
『明日、休みなんだ。俺!! だからあいつに会いに行こう』
「うん。」
握りしめた鍵がね……
温かかったんだ。
晶羅、ちゃんとわかってるじゃん。
女の子が喜ぶプレゼント……
どんな高価なプレゼントなんかより、わたしにとっては世界一のプレゼントだよ。


