「心愛……大丈夫?? 」


 「晶羅、ありがとう。 でもわたしより坂谷さんが……わたしを助けてくれようとして……」




 「心愛を助けてくれてありがとう。」

晶羅が手を差し出す。



怖さでしゃがみ込んでた坂谷さんが立ちあがった。


 「これで、借りは返したわよ///」


 「ありがとう。」



坂谷さんはスカートの汚れを叩いて(はた)、人ごみの中に消えて行った。