しっかりと押さえつけられた両手は言う事聞かなくて……
誰か助けて……
「神崎さん!! あんた何してるのよ!! 」
伸樹をトロフィーで殴ってるのは、坂谷さん。
「痛いな……この女……」
「ヤメテ―――」
そう叫んだとたん、振り上げた伸樹の手が止まった。
「遅くなってごめん。 」
「晶羅…… 」
「いい加減にしないと警察呼ぶわよ!! 先生ももうすぐかけつけるわ。」
「クソ―――!!心愛諦めないからな!! 冬休みは帰ってこいよ!!」
伸樹……
あんなに優しかったのに……
変えてしまったのはわたしなんだよね。


