「心愛、心配すんな。ハァハァ… 今ねぇさんに電話したから。」
「晶羅?? 」
走って駆けつけた晶羅はさすがに息が切れていて、言ってること意味わかんない。
「今からショップ行って、ワンピ取り寄せてから重さんとこっち向かうって。」
「えっ…何で… 」
「元々内緒で応援するつもりだったみたいだ。 」
「ねぇさん…… 」
「ココちゃんの事だからきっと泣いてるんでしょう!!メイクもなおさなきゃ」
って言ってた。
「晶羅… 」
「そうそう、先生に事情話してエントリーナンバー最後にしてもらえって言われたんだった。行くよ……」
「うん。 」
晶羅の手は温かくてそれだけで嬉しかった。


