真っすぐと俺の顔を見ている地味子にドキドキ……と高鳴る鼓動を静めることなんて出来なくて。
静かな部屋ではこの胸の高鳴りも目の前の地味子に聞こえそうで……
慌てて地味子に話しかけた。
「神崎さんは知らないと思うけど、俺yurakuっていうアイドルグループの一員でAKIRAって言うんだ。これでもけっこう有名で人気あるんだ…」
「そうなんだよね……わたし知らなくて…」
「あっそれはいいよ。そっちの方が嬉しい……」
「何で??? 」
「俺を有名人だからっていう好奇心で近づいてくる女の子だっているんだよね。でも神崎さんはちがうだろう??? 」
「……うん。 」
「でも、yurakuのAKIRAが女子高で女装してたらマズイよね。だからこの事は秘密にしてほしんだ…… 」
地味子、どう思うだろうな。
こんな俺を……。


