「てめー、何すんだ！」

「やめとけ、相手は姫川だぞ」

どうやらこいつらは、この姫川と言うやつにびびっているらしい。

「くそっ、行くぞ」

あっ、逃げる。

「ちょっと！、謝ってからいけ！」

咄嗟に言うと。

「はっ、イヤだね」

　プチ


あたしの中の何かが切れた。

あたしはいつの間にか走っていて、三人のうち一人にドロップキックをかました。

周りは静まりかえっている。

あーあ、やっちゃた。

まあ、幸い大地はさっきの男子を安全な場所に連れて行ってるからいいものの・・・

しーんと静まり返る廊下。

すると、姫川というやつが笑いだした。

「はははっ、お前サイコー。俺、気に入ったよお前のこと」

と、頭をくしゃくしゃにされた。

い、いったい、何のことやら。

「じゃ、俺行くわ。またね、勇敢な赤髪」

「えっ、ちょ、ま」

その人はいきなり現れ、颯爽とどこかへ行った。