部室に着き、扉を開けると、

 パーン。

 クラッカーがあたしの前でなった。

「呉羽、入部おめでとう!」

 みんなが一斉に言う。

 これ、あたしの入部会?

 ・・・うれしいっ。すっごいうれしい。

 こんなの初めて。

「みんなありがと。うれしい」

「喜んでくれたならよかった」

 満足そうに言う歳夜。

「あらためて歓迎するぞ、呉羽」

「ありがとう。鉱太」

 うれしすぎる

 あたしは、大きな声で言った。

「みんなありがとう」

「おう」

 みんなの声が重なる。

「ところで、お前どこ希望だ?」

 銀ちゃんが聞いてくる。

 あっ、すっかり忘れてた。

「そりゃあ、ボーカルだよ」

「なら宗悟とライバルだな」

「やめてよ、歳さん」

「そっかー。あっ、あたしみんなの歌聞きたい」

「じゃーやるか」

「いいの?」

「ああ」

 銀ちゃんの声でみんなが位置に行く。

 なんかドキドキする。