「梓・・・!?」

「よく決めた。

 出発は明日だ。

 今日はもう帰って準備をするがよい。」


「はい・・。

 失礼しました・・。」

「お前も、さがれ。」

「はい・・・」




―――――――――――






「梓・・本当に行くのか?」




ソファに座って尋ねる夕。




「それで夕の危険が逃れるなら。

 1年だけだし、大丈夫よ?」

「行くな・・・、行くなっ・・」

「私だって・・ヒクッ・・行きたくないよ!」





私達は

愛を確かめる様に

抱き合った。





さようなら、夕。