-私と夕への試練 梓side-



コンコン・・




私は社長室と書いてある

木でできた立派なドアを

2回ノックした。



「はい。」



中からは

少し低い声がした。



「庵堂・・・梓です・・」



そう言うと

社長は静かになって


「他は」


と小声で言った。


「梓のマネージャーの

 夕・・・と言います。」


と夕が震えた声で

名を名乗った。