あたしは申し訳ない気持ちでいっぱいだった。




「…もしかして、一人で誕生日祝おうとしてたの?」



友達の一人が、不思議そうな顔をしてそう尋ねてきた。



「…うん。

毎年祝ってくれる人いなかったからさ」



「…そうなんだ…。


でも今日からは違うよっ!」



「そうだよっ!


あたしたちがちゃんと祝ってあげるからっ!」




「…パーッと盛り上げちゃうから!」



さっきまでの悲しい雰囲気とは違い、家の中が明るい雰囲気で包まれていく。