結局はまた、一人で誕生日を迎えることになってしまった。



残り少ないあたしの誕生日を、あたし自身で祝おう。


あと残り15分…。



あと15分もすれば、あたしは悲しい気持ちから解放される。




それまでの辛抱だ…。



あたしは胸が苦しくなるのを抑え、必死に耐えた。



『お誕生日、おめでとう』


なんてくだらない言葉なの…。



誕生日なんてあったって、誰かが祝ってくれなきゃ意味ないじゃない。