「お帰りなさい」 「……ただいま、母さん」 出迎えたのは母 雅人を生んだ人 「雅人も帰って来たわ」 「うん、車が見えた」 やはり嬉しいんだろうな 俺が帰って来るよりも 「幸人のこと言ったら喜んでいたわ」 「……そっか」 俺が旅館の跡を継ぐこと 特に将来の夢もない俺だから 喜んでくれる人がいるならそれで 「幸人」 足を進め始めた背中に聞こえた 「何??」 「無理して跡を継ぐことないのよ」