「…今日はここで結構よ」 今日は今年一番の寒さらしい 自宅まで送らせるのはためらわれる 「……そうか、じゃぁ」 櫻庭は片手を上げてみせる 「えぇ、さようなら」 だからこちらも片手を上げた 「……優」 踵を返した私の背中に聞こえる声