*幸人・side* ――― 「……やっぱり…できない」 そう言って 俺はベッドから下りた 脱いだシャツを羽織り 背中を向けて座る 「……構わないわ」 優はそうつぶやいた ベッドが軋む音がする 優もまた服を着始めたのだろう 脱がしたのは俺だった 求めたのも俺だった だけど 俺は間違っていた 優の白い肌を見た時 胸が痛んだのだ 「……ごめん」 俺に優は勿体ない そんな葛藤なら過去に乗り越えたけど だからといって 順番を間違ってはいけなかった