「もしもし? 潤君?」

『柴乃? どうかした?』

「ん~、明日空いてるかな? 空いてたら一緒に海行かない?」

『明日? 俺はいいけど…。 柴乃は家族と居なくていいのか?』

「ママたちも一緒だよ? ママが潤君も誘えって」

『ん。 わかった。明日な?』



 やったぁ!!


 潤君と海にいけるの?


「潤君どうだって?」

「いけるって!!」

「水着可愛いのあるんでしょうね? 去年のとかなしよ?」

「…ない」



 その返事と共に引っ張られたあたしの腕。

「えっ? 何?」

「水着買いに行くわよ!!」

「えー…」



 少しでも潤君に可愛いと思ってほしいのはあるけど…面倒だな。


「ここで選びなさい♪」

「は? ここって有名ブランド店じゃん!!」

「あら? 知ってたの? 有名かしら?」

「知ってるも何も…」


 知らない人いないでしょ!?


 私が今来ているのはめちゃくちゃ有名なブランド店。


 化粧水とかマニキュアとか…からウエディングドレスとかまで作ってる、オシャレに欠かせない必須アイテムのお店。