「ここが柴乃ちゃんち?」

「そうだよ?」

「柴乃ちゃんぽい…。」



 門の前で少しおしゃべりをしていると祐磨が出てきた。


「柴乃。 近所迷惑だから」

「あ、祐磨ぁ!! 新しくできた友達だよ?」

「…どうも。 柴乃がお世話になってます」


「「「えっ!?」」」

 3人が声をそろえて驚いた。


 何!?

「君って1年生の祐磨君だよな?」

「そうっすけど…?」

「うわぁ…噂通り…かっけぇなっ!!」

「はぃ?」


 前田君の話によると……祐磨は学校一モテる男の子らしい。


「で? 柴乃ちゃんと祐磨君はどういう関係!?」

 前田君がわくわくしてる。

「えっ? きょうだいだけど…?」

「なんだぁ…でも学校一モテる男女がそろってんだ…。」



 なんの話か全くわかんないよ…?


 しばらくして4人が帰って行って家の中に入った。


「また男の友達かよ…。」

「え? そんなに男の人の友達いないけど?」

「この前は潤先輩つれてきただろうが」

「潤君は彼氏だもん」


「は?」



 何も祐磨に伝えてなかった柴乃であった。