【完】笑顔

学校では、いつもと変わらない日常。
何事もなく学校が終わった。
終わるはずだった。

『瑞姫帰ろうぜ。』
「あれ??祐ちゃん今日委員会だよ??」
『あ、忘れてた!じゃぁ行くか!!』
俺は、瑞姫と同じ図書委員。
「うん♪バイバイ萌ちゃん★」
「頑張ってね〜バイバイ。」
瑞姫と横に並んびながら、図書室へ行こうとしたら…
ドンッ!
「わっっ!」
瑞姫が女子にわざとぶつかられ、地面にお尻を付いた。
「ちゃんと前向いて歩けよな。」
「そーよ。まったく!」
「ゴ、ゴメンネ。」
はぁ??テメェらなんなんだよ!
「祐一クンと幼なじみだからって調子のんなっつーの!!」
俺は女子2人をにらんだ。
ビクッ!
「ぃ、行こう!」
『瑞姫?大丈夫か??』
俺は瑞姫に手を差し出す。
「うん。ありがとね。」
俺は手を引っ張り、瑞姫を引き上げる。
瑞姫はスカートをパンパンっと払った。
『ゴメンな。瑞姫。』
「な〜に謝ってんの!?祐ちゃんのせいじゃないしッ!」