女性は持っている杖を振り上げて、少女目掛けて振り下ろす。 杖の先端は少女の頬に当たり、一筋の傷を作った。 「いいですか?早くDollを捕らえなさい!貴女を助けたのは誰だと思っているのです!?」 「…遊紀さまです。」 「分かっているのなら早く捕らえなさい!」 「分かりました。」 少女は一礼して、部屋を出て行った。 そしてそのまま階段を下り、廊下を進み…。 ある扉の前で止まった。 ギィ…