「…さて。私も行こうかしらね。」


さっき冴に渡された封筒の指紋を綺麗に消して、バッグに入れる。


家を出て、依頼者の元へと向かった。





黒い兎は、一匹。

暗い闇へと溶けていった。

小さな黒兎は

誰にも捕まらない。