冴が買ってきてくれた飲み物やお菓子を食べながら、リビングで会話をしていた。 「そういえば…冴達、なんでここに?」 「ん?……あ!そうだったそうだったぁ。」 冴は自分のバッグを漁って、何かの封筒を取り出した。 「はい、葵ぃ。」 渡された封筒は薄い紫色で、黒い蜘蛛の絵が描かれている。 「何、これ。」 封筒を開くと、同じようなデザインの便箋が出てくる。 微かな薔薇の香りがする…。 便箋に薔薇の香水を染み込ませているのね。