「なんだよおい!お前が大人みたいじゃ――むぐっ!」 葵は玲の口を手で塞ぐ。 そして睨んだ。 「静かにしなさい。今の状況、理解してる?」 「もごもがッ……む、むぐ。」 玲は何か反論しそうになっったが、葵の冷たい表情を見て言うのを辞めた。 そして変わりに頷いた。 「分かればよろしい。」 玲が頷いたのを確認すると、手を離す。 にっこりと、微笑みながら。