地下は、唯の部屋以上に暗かった。 窓もない、真っ暗な地下。 「こんな所に、葵は一人で……!」 「……静かにしろ、恋。電気つけるぞ。」 パチッ パッ 電気をつけると、地下はすぐに光に包まれた。 「……ハルカ?」 声が聞こえた。 ……葵の声だ。 「……葵ッ……!どこ……?」