しかしこれも、汐音にとっては計画の内……。 「ッ……はぁ……はぁ……!」 恋と玲は走る。 長い廊下を、猛ダッシュで。 (大丈夫、ばれてない……。まだ大丈夫…。) しばらく走って、奥に階段が見えた。 地下に続く階段だ。 「………」 「行くぞ。」 二人は緊張しながら、階段を下りる。