やってきたのは、小さな少年。 中学生くらい……? 「一応、僕姫さんと同い年だからねぇ?勘違いしないでよ?」 「……そうなの?」 とても高校生には見えないわ……。 「うん。」 「…ねぇ、姫ってなんのこと?」 「……汐音が言ってたんだ。“葵は*様の大切なお姫様”って。よく聞こえなかったんだけどねぇ。」 「汐音……。彼女はとても強いわ……。」 ハルカは牢の前に座り込む。