汐音に投げ飛ばされて、気を失ったのか……。 「……私、何も出来なかった……。」 汐音は、強い……。 ………コツ、コツ…… ……地下に響く足音。 音が軽い……。 大人ではないわ……。 「あれっ。起きたんだぁ、姫さん。」 「姫…?…貴方は、誰?」 「僕はハルカ。汐音の部下だよ。」