「歩いてる間も何かいろいろ考えてた。あんまり思い出せないけど・・・。でも、とにかく学校に行かなきゃとは思ってたんだよ?午前中サボっちゃったし、何より・・・テルが待ってるって思ったから・・・。でも、気がついたらテルが私の名前を叫んでて・・・ハっと思った瞬間、テルの上に落ちてたの・・・。今でもどうしてあんなことしたのか・・いつの間に屋上なんて行ったのか・・自分でも分からないの・・・。」
私の話を黙って聞いていたママさん。
優しくギュっと私の体を抱きしめてくれる。
「死にたいなんて思ってなかった・・・。消えてなくなりたいとは思ったかもしれないけど・・・・。」
涙がにじむ。
ママさんの肩越しに、病院服を着て眠っているテルの姿が目に入る。
ごめん・・・・ごめんね?テル・・・・。
約束したのに・・・。
全部終わらせて帰ってきたら・・兄弟になろうって・・・。
約束したのに・・・・。

