「ある時ね・・・私・・・堪らなくなって・・・あなたを殴ってしまったの・・・。直後に・・・自分が信じられいほど恐くなった。『私は・・どうしてこんなことが簡単に出来てしまったの?どうして・・・?』って・・・。それでも泣き止まないあなたを前に愕然とした。」
「・・・・・。」
「そしてその夜、私は家を出た。」
・・・・何それ?
どうゆうこと?
男は?
愛人はっ!?
「嘘だ・・・。嘘つかないでよ!!そんなの・・私が聞いてた話と全然違う!!」
私は泣きそうな目で、必死に女に掴みかかった。
イヤだ・・・イヤだ!!
それじゃあ私が今まで信じてきたものは何だったの!?
パパの見る目がないとか言って・・・パパを守ってきたつもりでいた私の今までの人生は!?
私の顔を前にして、泣き出す女。

