「『復讐』って言葉を使うってことは、少しは悪いことをしたって自覚はあったんだ?私はてっきりあんたなんか人を不幸にしても何とも思わない人間かと思ってたよ。」
私の威圧に女はグっと息を飲む。
何だよ・・・張り合いないな・・・。
もっと『魔女』っぽくしてくれないと、つまんないじゃん?
「・・・確かに、結果的に悪かったのは私だと思う。でも・・・・。」
「でも何?」
「仕方なかったのよっっ!!あの頃はどうしても!!自分で自分が抑えられなくてっ・・・。」
詰め寄る私に追い込まれた女は、突然張り詰めていた糸がブチ切れたかのように叫び出した。
何それ・・逆ギレ?
ってゆーか、大人なんだから自制心くらい働かせろよ。
「仕方なかったら、何しても許されんの?」
「そう・・よね・・・。娘に暴力振るうなんて、親以前に人として失格よね・・・。」
「え?何?暴・・力?」
なんか話がかみ合ってない気がする・・・。
ってゆーか・・なんか今・・重要なことを言われたような?

